あの日のぼくら

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小ネタ。

人気投票へのご協力、ありがとうございました、ということで!
せっかくなので男女1位の二人を絡ませてみました。
というわけで小ネタです。
「強欲ラプソディ」の永原と「あの日のぼくら」のみなで。
でも二人だけじゃまとまらなかったので歩美と直紀も出てます。



【設定】
永原と歩美がみなたちの通う高校の学校説明会のようなものにやって来ました。
そんで二人がはぐれました。


***


「いない……」
「あれー、どうしたのきみ、きょろきょろして。迷子?」
「はあ。おれじゃなくておれの連れが」
「どっちにしてもいっしょでしょー。探すの手伝ってあげよっか? はぐれたのどんな子?」
「たぶん今この校内にいる中でいちばん可愛い女の子」
「ちょ、全然わかんない。もっと具体的に言って」
「背が低くて、髪は肩くらいで、二つに結んでて、紺色の鞄持ってる、とにかく可愛い女の子」
「んー、見てないなあ」
「じゃあいいです」
「ちょちょちょ待ってよ!」
「なんですか。知らないんでしょう?」
「もー、今から知り合いに電話して聞いてあげようとしてるんじゃん。ちょっと大人しく待ってなさいなー。
 迷子になっちゃって心細いのはわかるけど」
「……だから迷子になったのはおれじゃなくてその子のほうで、
 あとべつに心細いわけじゃなくて、おれはその迷子になった子が心配なだけで、」
「はいはい。ていうかきみ、女の子と二人で説明会来たの? もしかしてその子カノジョとか?」
「そうです」
「はああ?! なんだと中学生のくせに生意気な!」
「べつにそんな珍しくもないですよ今時」
「うそだ! みななんて高二にして一度も彼氏なんてできたことないぞ!」
「かわいそうですね」
「なんかさっきから思ってたけどきみむかつくな!」
「いいからさっさと電話してくださいよ。待ってるんですけど」
「うわあああむかつくううう! 泣きそうな顔してたから声かけてあげたのに!」
「泣きそうな顔なんてしてません」
「してたよー! すっごい心細そうでさ、ひとめで迷子ってわかったもん」
「だから迷子になったのはおれじゃなくて」
「――あ、永原くん!」
「! 倉田!」
「ん? ああ、あの子なの? って、あれ? 直紀?」
「あれ、みな。なにしてんだ?」
「いやそれがね、今ちょっと迷子の中学生を保護したところで」
「ああ、俺も俺も。この子が、いっしょに来てた友達とはぐれたって」
「あ、あの、あの人です。私がはぐれちゃった人」
「そうみたいだな。よかったな、見つかって」
「どこ行ってたの倉田。勝手にいなくならないでよ、心配するじゃん」
「ご、ごめんね。永原くんが資料もらいに行ってくれてる間に、ちょっとトイレ行きたくなって」
「トイレ?」
「うん、永原くんが帰ってくるまでに戻ってこられるかなって思ったんだけど……」
「なにそれ、じゃあきみが動き回らずに大人しく待ってればはぐれずに済んだんじゃん。
 どうせきみ、あれでしょ。戻ってきたら彼女がいなかったから、すーぐあわててうろうろ歩き回ったんでしょ」
「……」
「ほ、ほんとにごめんね、永原くん」
「いやー、この場合完全にこの男の子のほうが悪いよ。
 ていうかきみたち、そういえば携帯は? 持ってなかったの?」
「……あ、そうだよ倉田。おれ、さっき倉田の携帯にかけてもつながらなかったんだけど」
「あ、ごめんなさい、今日、携帯家に忘れてきちゃって……」
「携帯忘れるって……」
「まあまあ、何にせよ見つかってよかったな。この子、いっしょに来てた人が迷子になったって
 ほんと心配で心配でたまらなそうな顔してたから」
「……え」
「ぶふっ、二人とも同じこと言ってる……」
「はい、本当によかったです。あの、いろいろと、ありがとうございました」
「いやいや。よかったら来年うちの高校来てくれなー」
「は、はい! ぜったい合格できるように頑張ります!」
「おー、がんばれがんばれ(髪わしゃわしゃ)」
「わっ」
「!」
「……まーた直紀はすぐそういうことを……」
「……倉田、行こう」
「うん。あ、でもちょっと待って、永原くん」
「なに」
「永原くんも、こっちの人にお世話になったんでしょう。ちゃんとお礼言わないとだめだよ」
「……」
「ぶふっ……しっかりしたカノジョだねえ、きみと違って」
「……どうもありがとうございました」
「はーいどういたしましてー。まぁきみもうちの高校受けるんなら、彼女といっしょに合格できるといいねー」
「おれは大丈夫ですよ。心配なのは倉田のほうで」
「そうやって調子こいてる人が危ないんだよー。
 そう言いつつ彼女だけ受かってきみひとり落ちたら相当かっこわるいねー」
「……」
「え、そ、そんなこと」
「おいみな、縁起でもねえこと言うなよ。大丈夫だって、絶対いっしょに受かるよ。
 な、頑張れよ、来年待ってるから」
「は、はい、ありがとうございます!」
「……倉田行こう」
「え? あ、ま、待って永原くん!」


***


「……あれ、俺さっき睨まれた? なんか悪いこと言ったっけ?」
「まぁ、悪いことというかなんというか……」
「え、なに」
「いやなんでも。直紀に悪気がないのはよくわかってるからいいよ」


***


「……あの、永原くん」
「なに」
「も、もう、いい?」
「だめ、まだ」
「でも髪がぐしゃぐしゃに……」
「じゃあ、あとでおれが結び直してあげる」
「え、永原くんできるの?」
「できるよそれくらい。やったことはないけど」
「……え」
「あ、ていうか言ってたらすごいやってみたくなってきた。
 あとでぜったいおれが結ぶ、倉田の髪」
「な、なんか心配だけど……」
「だからもうちょっと撫でさせてね、頭」


おしまい。

***


永原がうざいのは歩美とはぐれて心細くて八つ当たりしているからですたぶん。
基本この人精神年齢が小学生レベル。

永原とみなだとどっちも性格がアレなので、絡んだらどっちが振り回されるのか
いまいち想像つかなかったんですけど、実際書いてみたら圧倒的に永原のほうがアレでした。
というか中学生と高校生の差は大きかった。

ちなみにこの時点で、永原たちが中三で、みなたちが高二。
そうすると来年、一年間だけだけどいっしょの高校通うことになるので、
設定的に(私が)ちょっとおいしい(笑)

ではでは、改めまして人気投票へのご協力、本当にありがとうございましたー!

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2012年05月03日(Thu) 15:39
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>ななしさん
こんにちは、いつもありがとうございます!
みなの大躍進は私も嬉しかったですー! いちばん古いキャラですし、思い入れもあるだけに。
何度も言いますがななしさんの漫画パワーはかなり大きかったと思いますので、大感謝です!
そして小ネタ、可愛いと感じていただけたなら万々歳です。やったー!
たしかに本編では初々しさの欠片もないカップルでしたもんねえ(笑)
あ、ちなみに髪ぐしゃぐしゃの理由については、がっつり後者です!(笑)
まぁでも永原てあんまり歩美の髪撫でたこととかなさそうだし、
直紀を見て「いいなー」と思ったのもあるかもしれませんね。
でも主な感情は「くっそ気安く触りやがって…」てほうかと(笑)
こうして直紀はまた面倒なやつの恨みを買ったのでした。
ちなみに歩美を見つける役目は、人気投票の結果を考えるなら駿にするべきかと思いつつ、
なんか駿は迷子の中学生見つけてもスルーしそうだったので(笑)
結局直紀になっちゃいました。すみません。
嬉しいメッセージ、本当にありがとうございました!
2012年05月03日(Thu) 21:19












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