あの日のぼくら

更新のお知らせやコメントのお返事など。
2020年02月 ≪  12345678910111213141516171819202122232425262728293031 ≫ 2020年04月
TOP小ネタ ≫ 四周年企画①

四周年企画①

「強欲ラプソディ」の永原と歩美で小ネタです。
たぶんどちらかの家に泊まりに来たとかそんな設定でホラー映画ネタ。


***

「ねえねえ倉田、なんか今日すごい怖そうな映画があるよー。いっしょに観よ」
「え……私そういうの苦手で……」
「大丈夫だよ、ふたりで観てたら怖くないよ」
「そ、そうかな……」
「観てる間、手握っててもいいよ!」
「わ、あ、ありがとう」

***

「……あの、永原くん」
「なに」
「手、ちょっと痛い」
「ごめん我慢して」
「永原くん、目閉じてたらテレビ見えないよ」
「知ってるよ」
「今いいとこなのに」
「だから見てないんだよ」
「ほら、幽霊出てきた」
「ていうか倉田、なんでそんな平然としてんの。苦手なんじゃなかったの」
「苦手だったんだけど、観てみると意外と面白くて」
「へー……」
「だから永原くんもいっしょに観ようよ」
「いやいい」
「見てくれないと、あとで感想言い合ったりできなくて寂しいよ」
「それはごめん」
「今すっごく面白いところだよ。ほら、血まみれの人が廊下の向こうから」
「実況しなくていいよ。ていうか、そのうめき声とか悲鳴とかも怖いから音消していい?」
「駄目だよ、今いいとこなのに!」
「倉田……」
「わ、ほらほら出てきた。ね、永原くん目開けて。幽霊来たよ」
「いやほんと許して」
「大丈夫、もしひとりでトイレに行けなくなったときは私がついていってあげる」
「なにそれ、ますます勘弁して。てかなにさり気なく音量上げてんの倉田」
「幽霊の声がよく聞こえなかったから……」
「いいじゃん聞こえなくて。てかもうほんとこのBGMいやだ、お願いだから音量下げてください」
「ね、永原くん」
「なに」
「まだお風呂入ってないよね」
「入ってないけど、なに急に」
「見たら怖くて入れなくなっちゃうよね」
「うん。だからほんと勘弁して」
「私もまだ入ってないんだ」
「なら倉田もそろそろ観るのやめたほうがいいんじゃないの」
「もしね、永原くんも映画観て」
「……うん?」
「怖くなって、ひとりで入れなくなったときは」
「……」
「困っちゃうよね」
「……」
「どうしよっか」
「……」
「……」
「よし観よう」
「うん」
「音量もっと上げてもいいよ」
「ほんと?」
「観よう観よう」
「うん」


***

なんかだんだん歩美もアレな感じに。

Comment













非公開コメントにする
Trackback

Trackback URL