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四周年企画③

「アンチ・ロマンティック」小ネタ。
前半:清水と沙代、後半:菅原と航です。

***

「ねえ沙代ちゃん」
「んー?」
「最近、毎朝俺の下駄箱にキャラメルが入ってるんだけど」
「は?! なにそれ怖っ!」
「しかも俺の好きなあずき味。さらに可愛い袋つき」
「え、じゃあもしかして、清水くんのこと好きな子が入れてるとか」
「やっぱ沙代ちゃんもそう思う?」
「嫌がらせにしては変だしね。でもちょっと怖いね」
「……んー、でもなんか可愛くない?」
「え?」
「だってほら、俺の好きなものこっそり調べて、俺が喜ぶかなと思って
 毎朝下駄箱に入れてんだよ。なんか健気じゃん」
「そ、そう?」
「たぶん俺に話しかけたくても勇気が出ない内気で控えめな子なんだよ、このキャラメルの子。
 そう、まるで八木ちゃんみたいな」
「……清水くん、まだ郁美のこと引き摺ってるの」
「そりゃ引き摺るよ、新しい恋でもしないとこのまま一生引き摺るレベルだよ!」
「え、ご、ごめん」
「だから俺はとにかく恋がしたい! これがフラグなら死んでも折りたくない!!」
「そ、そう……」
「というわけで沙代ちゃん、このキャラメルの女の子探すの手伝って」
「え?!」
「俺ひとりだとどうにもならないし。ここまで必死でかわいそうな俺の恋に協力して」
「あ、自覚あるんだ……」
「とりあえず今日から放課後ふたりで下駄箱に張り込もう」
「えー……」
「あ、でも俺がいたらたぶんその子来られないだろうから、沙代ちゃんひとりのほうがいいかな」
「え」
「というわけでよろしくね沙代ちゃん!」
「ええええー!」


***

「菅原さあ……」
「なに」
「前から気になってたけど、それなにやってんの」
「清水、キャラメル好きだろ」
「だからってなんで下駄箱に入れんの」
「喜ぶかと思って」
「おまえ下駄箱に毎朝キャラメル入ってたら嬉しいか?」
「いや微妙。なんか不気味」
「じゃなんでそんなことすんだよ」
「清水なら深く考えずに喜ぶかと思って」
「おまえ清水バカにしすぎだろ」
「でも最近あいつなんか浮かれてんじゃん。キャラメル効果だろ」
「いやたぶん、あいつなんか勘違いしてるぞ……」
「勘違いでも元気になったならべつにいいじゃん」
「……まあ菅原がなんだかんだいいやつなのはわかってんだけどさ、
 なんかずれてんだよなおまえ……」
「いいから航もなんか清水が喜びそうなことしてやれよ。友達だろ」
「あー、じゃあ明日三人でどっか遊び行く?」
「あ、それは無理。俺、八木と予定あるから」
「おまえ……」

***

きっとこのあとは沙代が大変。
すごい久しぶりにアンチのキャラ書いたー。

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